きらのブログ

まんが家マリナシリーズの二次創作サイトです。

Reve de continu…

あとがき

みなさん、こんにちは! お正月に帰省などされた方、お疲れ様でした。義実家への挨拶などは何かと気を使うのでどっと疲れますよね 私は毎年、仕事があるので電話だけですがそれでも疲れます(笑) さて、77777HIT記念創作《Reve de continuation》はいかがでし…

Reve de continuation 19

微睡みの中、目を覚ますと辺りはすっかり暗くなっていた。隣で眠っていたはずのシャルルの姿はどこにもなく、あたしは体を起こし、ベットから出た。 リビングに行ってみるとパソコンの前に座っているシャルルを見つけた。少し照れながらあたしはシャルルの元…

Reve de continuation 17

あけましておめでとうございます今年もどうぞよろしくお願います クリスマスから昨日までずっと仕事だったので今日は久々のお休み♡軽く掃除をしました(笑)←軽くがポイントです! 孫が来るので一応ねw そうなんです…私、祖母なのです 今みなさん、すごいおば…

Reve de continuation 16 *追記あり

バラの花びらを両手でそっと掬う。 こんなのはマンガの世界だけだと思ってたけどいるのね、こういうお風呂に入る人って。シャルルならきっと絵になるんだろうけど。 今日はいつものジャグジーのお風呂じゃなくてバラのお風呂だった。無数に散りばめられた花…

Reve de continuation 15

シャルルの部屋は渡り廊下の向こう側、最奥にある。シャルルが倒れやしないかとあたしはハラハラしながら長い廊下を並んで歩いた。 「部屋に着いたらすぐに寝てよ。ダリウスが安静にしてなきゃダメって言ってたんだからね」 「やらなきゃいけないことがいく…

Reve de continuation 14

「シャルルっっ?!」 とっさにアンドリューが倒れ込むシャルルの体を受け止めた。あたしは訳もわからずに立ち尽くしているとジルが駆け寄って来た。アンドリューの腕の中で意識のないシャルルは力なく体を預けている。 「シャルルは頭を撃たれて手術したば…

Reve de continuation 13

☆今回はお話の中で登場人物が体調を崩す場面があります。キャラがそういう目に合うのは見たくないという方は閲覧をお控え下さい。決して重篤なものではありませんが、読者の方の中でそういった事が苦手な方もいるかもしれないので注意書きをさせていただきま…

Reve de continuation 12

名前を呼ばれて尻もちをついたまま顔を上げるとそこには懐かしい顔があった。 「ジルっっ!ジルじゃない!どうしたの?あんたモザンビークに行ってたんじゃないの!?」 ジルはあたしに手を差し出し立ち上がらせてくれると眩しいほどの笑顔をあたしに向けた…

Reve de continuation 11

翌日、午前中の便でパリへと向かった。ドゴール空港へ着いたのは夕方近くだった。タクシーを探してキョロキョロと空港出口を歩いていたけど乗り場には長い列が出来ていてすぐに見つけることができた。 お金の心配はなかった。 なぜなら日本を経つ前にありっ…

Reve de continuation 10

こたつの上に置かれた白い封筒。 手を伸ばし封を開けると中には日付の入っていないパリ行きのチケットとメモが一枚入っていた。 あたしはチケットを置き、そのメモを開いてみた。そこには几帳面な文字でチケットについての説明が書かれていた。 和矢がくれた…

Reve de continuation 9

「マリナ、ごめん……」 和矢は絞り出すようにそう言うとあたしを抱く腕にいっそう力を込め、言葉を続けた。 「お前の気持ちが知りたくて、試すような真似をした。シャルルから電話があったのは本当だ。けど、あいつは家賃のことは知らないって言ってた」 どう…

Reve de continuation 8

何も言えないまま土曜の朝が来た。どちらにしても電話で話すことじゃない。シャルルに会いたいという思いは変わらないけど、すぐにどうこうできるものでもなかった。 だからって和矢とこのまま一緒にいるのも違うと思う。 この数日でわかったことは空港で再…

Reve de continuation 7

その日からあたしはシャルルのことばかり考えるようになっていた。 政治工作のもみ消しと華麗の館から盗まれた何かを取り戻すことができれば再び当主の座に戻れるようにするとルパート大佐は言っていた。 シャルルはちゃんとやれているのだろうか。もしダメ…

Reve de continuation 6

あたしはさっそく実家に電話をかけることにした。この時間はお母さんしかいないはずだわ。万が一お父さんが出たらどうしようかと思いながら呼び出し音を聞いていると、 「はい、池田です」 やはり電話に出たのはお母さんだった。 ホッと胸をなでおろす。家を…

Reve de continuation 5

「払ってたって何を?」 あたしは日本を離れていた間、家賃を払っていなかったのに大家さんに何も言われなかったこと、光熱費のことなんかを話した。 「オレは何も知らないけど家賃なら保証人にでも連絡したんじゃないか?お前ここを借りる時、保証人はどう…

Reve de continuation 4

最初に言い出したのは和矢だった。 『マリナを連れて行けよ』 これはあたし達に別れを告げたシャルルに向けて和矢が言った言葉よ。 でも和矢はそのことを後悔していると言った。 一緒に過ごすうちにあたしはシャルルを好きだと思ったこともあった。それはシ…

Reve de continuation 3

和矢はてっきりバイクで来るって思っていたあたしは長いスライドでこっちに歩いて来る和矢の姿を見つけて少し驚いた。 「わざわざ電車で来たの?」 「バイクだとお前、寒いって文句言いそうだからな」 「そんな言わないわよ。失礼ね!」 「いや、絶対にこん…

Reve de continuation 2

逃亡生活で毎日が緊張の連続だった生活から一転、いつもの生活に戻ったあたしはどこか物足りなさのような物を感じ始めていた。 常にシャルルといたから急に一人になって寂しく感じるのだろうか。 いやいやそんなはずはない。中学卒業してからだってずっと一…

Reve de continuation1

久しぶりのわが家は閉めっきりにしていたせいか、モワッとした空気が漂っていた。窓を開け放ち、新鮮な空気を部屋に取り込んだ。 白だったことを忘れてしまいそうなほど薄灰色になったレースのカーテンがひらりひらりと風に揺れる。 「うっ、寒いっ」 誰に言…