2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
みなさん、こんばんは! いかがお過ごしでしょうか? シャルルの誕生日も無事に終わりましたねこれと言ってパーティを開いたとかではないけど節目を迎えた気分です。 さて、現在連載中の【愛はそこにある…je crois 】ですがお待たせしておりますm(_ _)m 私の…
みなさま、こんばんは! シャルル、誕生日おめでとう 中毒再発後、初のシャルルの誕生日ですあれこれと企画はしていましたが、アップするまでいきませんでした 私は去年の6月頃に再発し、家族には完全に秘密のままブログを始めました。 母に処分されてしまっ…
コトン…。 「もうこれは要らないわ。」 シャルルと向かい合って座っていた。 私はそれを自分から取り外し、大理石のテーブルにそっと置いた。 お別れの時が来たんだと思うの。 昔、私がパリで暮らす日々を夢に見ながら、そんな日が来る事を願ってシャルルが…
私は髪を撫でられているのを感じて目を覚ました。シャルルは肘枕をして私を見下ろしていた。 私と目が合うと愛おしそうに言った。 「マリナ…ごめん。無理をさせた。 君の事になるとダメなんだ。ずっとオレの側において誰にも触れさせたくないぐらいだ。」 シ…
ロビーで鍵を受け取り、無言のシャルルの後についてエレベーターで最上階へと向かった。 車を降りてから一言も話さないシャルルが何を考えているのか分からなくて私は不安になる。 私の事を怒っているのかもしれないって思いはじめていた。 勝手に別れを決め…
ガイはそっと唇を放すと私をじっと見つめている。 そのサファイアブルーの瞳は名残惜しいと言っているようだった。 切なさに揺れ動き、妖しげな色を奥に秘め、理性で抑え込んでいる瞳。 何かをきっかけにガイの激情が外へと解き放たれてしまいそうだった。 …
私が入り口で立ち止まっていると、あとから来たガイが怪訝そうな顔をした。 「マリナどうしたの?いいから中へ入って。そこに座って少し待ってて。」 ソファに座るように言うとガイは奥の部屋へと消えて行った。 私は戸惑いながらも広いリビングに1人残され…
「マリナ……」 裸足で飛び出した私を愛おしそうに見つめるサファイアブルーの瞳がそこにあった。 「ガイ……じゃない!どうしたの? あんた帰ったんじゃないの?」 驚く私にガイはそっと手を伸ばして優しく頬に触れた。心配そうな瞳で私を包み込み、その大きな…
「すぐにクレアシオン=レガリアの行方を追うんだ。」 昨夜オレ達がモンドフォール家を出た後に取引を持ち掛けた人間がいるはずだ。 果たしてそんな短時間でモンドフォール氏が取引を成立した理由は何だ。 破格の値段を提示されたのか。 しかし、クレアシオン…
「シャルル、起きれますか?」 もう朝か…。 つい深く眠ってしまったようだな。 ベットに吸い寄せられ、捕らわれたかのようだ。 体を起こし、カーテン越しに陽を浴びてオレの意識は次第に覚醒していく。 「どうした?ジル…」 「先ほどモンドフォール氏から交…
ロラン・リオンヌ。 分家の中でも上階層に位置し親族会の中でも発言力のある長老だ。 だがこのままオレが黙って婚約するとでも思っているのか。 ヒースロー空港からヘリを飛ばしてグラストンベリーへと向かった。車で移動していたら3時間はかかってしまう。 …
「おいっマリナ!いつまで寝ているつもりだ?寝正月にもほどがある! ほら、着替えて出掛けるぞ。」 薫の怒鳴り声で今年が始まった。 良いことがありそうには思えないわ。 シャルルがパリに帰った日に薫に全てを打ち明けた。 私は枯れてスカスカになった心ま…
モンドフォール家があるのはイングランドのたしか南西部の古都グラストンベリーだ。あの辺りは古いレンガ造りの建物や長閑かな田園風景か広がるいかにもカントリーといった小都市だ。 その伯爵家にアルディがクレアシオン=レガリアを手に入れるためだけに縁…