限定記事にはしてませんが、やや濃厚な絡みシーンあります。
苦手な方はご退室か、薄目でどうぞ。
未成年の方は大人になったらまたいらして下さいませ。
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うわっっ…。何これ…?
これはまずいんじゃないかな…。
私は鏡の前で立ち尽くしていた。
紅く小さな華が鎖骨あたりに咲いている。
そんなのはいつもの事ってメイドたちは思うだろうけど今日は違う。
シャルルが学会に出席のために出かけていて今日は2日ぶりに帰ってくる。
そして見覚えのない紅い華が私に咲いているのを見つけたら…。
私は昨日ネックレスが自分じゃどうしても外せなくてミシェルに取ってもらったんだけど、その時に何か違和感はあったのよね。
つままれたような感触があったんだけど一瞬だったし、ネックレスが引っ掛かったのかなって思っていた。
きっとミシェルのいたずらだわ。
どうしよう…。とにかく消えるまでシャルルに見られないようにするしかない。
ストールを巻いてれば見えないわよね。
私は着替えを済ませてしっかりとストールで首元を隠してシャルルを出迎えるために部屋を出た。
玄関まで降りて行くとシャルルがちょうど帰ったところだった。
私はシャルルに駆け寄るといつものようにおかえりのキスをした。…と言うよりされた。
「ただいまマリナ。会いたかったよ。」
1日でも会えないと、会いたかったと言ってくれるシャルルが好きだった。
いつまでも私を大切にしてくれているのが伝わってきてシャルルでいっぱいになれるの。
「おかえりシャルル。私もよ。」
そんないつもの光景にメイド達も慣れたようで私たちを温かく見ていてくれる。
私を抱き寄せていた腕をゆるめると私を覗き込む青灰色の瞳が光った。
なにっ?!
イヤな予感がする。シャルルの視線が刺さる。見られているのを感じて緊張してしまう。
「素敵なストールだね。君がストールとは珍しいな。とても似合っているよ。
だけどせっかくならオレがもっと素敵な巻き方をしてあげるよ。」
スッと伸びてくる魔の手を避けて私はこの場をどうにか切り抜ける言い訳をした。
「シャルル今度でいいわ。シャルル巻きはまた今度教えてちょうだい。さあ部屋に戻ろう。疲れたでしょ?」
どうにかごまかしてシャルルの腕を引っ張って部屋まで連れ込んだ。
これでストールの話題はどこかへ行ったはずよ。
でもホッとしたのも束の間だった。
ストールを取らないと着替えも寝ることも出来ないことをすっかり忘れていた。さすがに巻いたまま寝るのは不自然よね。かと言って何処かへ出かけるわけにもいかなしなあ。
こうなったらファンデーション塗ってごまかすしかない。暗くしてとにかく寝ちゃえば見えないはずよ。
バスルームで念入りにファンデーションを塗りまくりうっすらとしか見えなくなった紅い華は主張する事を諦めたかのようだった。
最強ファンデに守られて私はホッとしていた。案外隠せるものね。
さっさと眠ってしまえば紅い華も朝には薄くなっているはず。
完璧な計画に自分でも感心してしまう。
そして計画通りにベットに潜り込み、眠りたかった…。
それが出来なかった。
バスルームから出てくる私を待ち構えていたシャルルに捕まってしまった。
うぅぅ…早くも計画が台無しだわ。
「マリナこっちにおいで。」
大きめのソファに座り、長い足を持て余すようにして組む姿はまるでモデル。
毎日見ていても慣れる事はない。つい見惚れてしまうのはシャルルが綺麗すぎるのよ。
シャルルの甘い誘惑に断る事も出来ずにソファの隣へ座った。私の腰に腕を絡ませ自分の方へと引き寄せ、顎を摘んで上向かせると性急に唇を重ねる。
シャルルの柔らかな唇が私を甘美な世界へ誘い込んでいく。
シャルルの手が頬を包み、首すじをなぞり私のバスローブを掴み下ろすと肩が露わになる。外気に晒された肌を味わうように眺めるシャルルの瞳が煌めいた。
「マリナ…これは何だ!?」
シャルルは私の肩を強く掴み、青灰色の瞳が私を責めている。肩を掴む手に力が入り私はハッとした。
紅い華…。忘れてた。
なんて説明しよう。えーとネックレスが、えーと…。ミシェルが、いやミシェルは出さない方がいいよね。
あれこれ考えていたら、
「これで隠したつもりか。ストールもそのためか?」
ファンデをなぞり紅い華を見つめる。
シャルルの怒りと悲しみが紅い華に注がれていた。
「シャルルこれは違うの。ネックレ…」
私はソファに押し倒されてしまった。白金の髪が私の頬にこぼれ落ちる。両手を捕まれ、私の言葉を奪うようにシャルルは荒々しく唇を重ねる。口内へ進入
する舌は私を追い回す。
「待って…シャルル。これはミシェルの
いたず…っ」
唇が離れた一瞬に言葉を伝えようとするけどシャルルは聞く耳を持たない。
唇を塞いだまま荒々しくバスローブの合わせを開き下着を上げる。露わになった胸には、触れない…。
フッと唇を離してシャルルが自嘲的に笑った。突然の荒々しさと静止に私は言葉を忘れていた。
「狂いそうだ。嫉妬で身が焦げそうだ」
シャルル…。
「違うのよ。ネックレス取ってもらった時に引っ掻かれちゃっただけなの。
紛らわしい痕よね。素直に話せば良かった。ごまかしてごめんね。」
シャルルは私の目をじっと見つめている。きっと私の心を読んでいるんだわ。
私の言葉を信じてくれたようだった。
私の両頬を包み込み、優しく唇を合わせた。
「許さないね。オレを騙そうなんて二度と考えないようにさせてもらうよ。」
ソファで組み敷かれベットに移動すると、下から突き上げられ…
嫉妬シャルルに翻弄されて私は朝になってやっと許してもらえた。
もちろん紅い華はシャルルによって咲き誇り満開となった。
鎖骨に咲いた紅い華はひときわ大きく華を咲かせていた。
「マリナに華を咲かせるのはお前だけじゃないよ。俺の作ったコイツもなかなかだぜ。」
部屋の前をミシェルが通り過ぎていく。手には小型吸入器が握られてる。
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みなさん、こんにちは!
ある方の記事を読んでいたらこんなお話が舞い降りて妄想しました。
嫉妬シャルル\(//∇//)\
連載の方は少しお時間を頂きます