きらのブログ

まんが家マリナシリーズの二次創作サイトです。

愛は導かれてパッサカリア13

みなさん、こんばんは!今年最後のお話は後半が限定公開(ノ∀\*)キャ✨となっています。
はてなブログではそのやり方がよくわからないのでlivedoorブログでご覧いただければと思います。

🌟リンク貼っておきます↓↓↓🌟

http://blog.livedoor.jp/kkikirara_0419/


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今年一年、お付き合い下さったみなさん本当にありがとうございました☺️
みなさんからの応援を励みに来年も続けていけたらと思っています。
まずはバースデーまでに今話の完結を目指します…あぅ、難しいかな😅


では、みなさま良いお年を😘


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眩しいほどの陽射しがきらきらと輝いている。本邸前の噴水には今日も小鳥たちの姿があった。穏やかな夏の午後。
本邸までのわずかな道のりをあたしはシャルルと並んで歩いた。
玄関を入るとジルが迎え入れてくれた。
懐かしさで胸がいっぱいになる。


「マリナさん、お久しぶりです。またお会いできて嬉しいですわ」


「久しぶりね、ジル。あんたも元気そうで良かった。色々と、その……大変だったでしょう?」


シャルルを責めるみたいにしたくなくて、あえてモザンビークって言葉は言わなかった。向こうでの苦労も理解した上でシャルルはジルに頼んだのもわかってる。
二人が納得の上でのことだから、あたしは安心だけしたかった。


「いえ、とても良い経験をさせてもらいました。でもパリに呼び戻してもらってからは、今のマリナさんと同じようにシャルルに気を使わせてしまってかえって申し訳ないぐらいです」


二人の絆が深まっていたことに胸が熱くなった。和矢からシャルルとは一切連絡を取っていないと聞いていた。
でもこの五年間シャルルは孤独じゃなかったんだ。


「よかった。本当によかった。二人とも元気でいたんだね」


シャルルの腕がすっと伸びてきてあたしを引き寄せた。


「マリナ、君の話も聞かせてくれ」


**


シャルルの私室へ入った瞬間、上品で甘やかな香りにドキッとした。


「どうした?」


「この部屋いい匂いだなって思って」


「あぁ、香水だよ」


「でもシャルルからは匂わないよ?」


「さっきシャワーしてそのままだからかな」


思わずシャルルのシャワーシーンを想像してしまって、一人で恥ずかしくなった。これはいわば職業病だから仕方ないの。するなって言われても構図が勝手に浮かんでしまうのよ。シャルルは後ろ手でドアを閉めると、鍵をかけた。


「マリナ……今、何を想像したんだい?」


シャルルはからかうようにクスッと笑った。


「し、してないわよ?何もっ」


「こんなに耳を赤くしてるくせにかい?」


シャルルの手がすっと伸びてあたしの耳元に触れる。耳たぶを細い指がそっと摘むように撫でる。誘われるようにあたしもシャルルの指に手を伸ばした。
その瞬間、まっすぐにあたしを見つめる瞳がゆらりと揺れ、わずかにシャルルの手がビクッとした。
それであたしは急に不安になって思わず手を引っ込めた。
今のはいったい……?


「あ、ごめん。あたしの手、いやだった?」


もどかしく掴みきれない距離感にあたしは戸惑う。


「いや、違うんだ」


「でも今……」


するとシャルルは引っ込めたあたしの手を掴んでぐっと引き寄せると、軽々とあたしを抱き上げた。


「ちょ、ちょっとシャルル?!」


あたしはソファに押し付けられてしまった。


「君の初々しさと現実との差異に狂いそうだ」


覆いかぶさるようにあたしを見下ろすシャルルの低く掠れた声にぞくっとした。


「どういうこ……」


あたしの言葉を摘み取るようにシャルルは強く唇を重ねてきた。


「んっ……うっ…ん」


溶けるような情熱的なキス。いつかの事を思い出した。
華麗の館の続きを今日……。


「ねぇシャルル、こんな所じゃ……」


「寝室まで待てない」

 

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