ティナがアルディ家に来て私の生活は少しずつ変わっていった。
夕食を済ませてから寝るまでの時間はシャルルの部屋で今まで通り過ごすけど夜は必ず自分の部屋で寝るようになった。
それまではシャルルが仕事へ出掛けてる間だけしか自分の部屋は使っていなかったけど今はティナがいるから1日のほとんどを自室で過ごすようになっていた。
私が部屋を出ると「クーン、クーン」って寂しそうに鳴くんだもん。
どこにも行かれなくなりそう。
コンコン…。
このところシャルルがよくティナの様子を見に私の部屋へ来る。
一緒に暮らしているうちに愛着が湧いてきたみたい。
ティナもよくシャルルに懐いていて部屋の入り口まで飛んで行ってお出迎えをするようになっていた。
シャルルの足元をクルクルとまとわりつく姿がとっても愛らしい。
でもシャルルはティナを抱き上げたりは
しない。ちょっと屈んで撫でる程度かな。愛情表現が小さいのよ。
もっと全身で可愛がってあげて…って思うけどさすがにシャルルのそんな姿は想像つかないわね。
私は心の中で苦笑いしていた。
「マリナにしてはちゃんと面倒を見ているらしいね。だけど君がティナに掛かりきりだと…オレが困る。」
そっと私の腕を引き寄せ唇を重ねた。
いつだってシャルルの優しく甘いキスに私は酔わされてしまう。
私は立っている事が出来ずにシャルルにもたれかかると腰に回した腕に力がこもる。
そのまますくい上げられて抱っこされたままベットへ。
「待ってシャルル…まだ昼間よっ!」
窓から差し込む光が私たちを照らしていた。こんなに明るいうちにそういう事ってした事が今までなかった。
「知っている。」
そりゃ、知ってるわよね。
そうじゃなくて昼間からするの?!
私は何とか止めなきゃと思って必死に理由をつける。
「えーと、あんた仕事が途中でしょ?」
「今日はもう終わりにする。」
そう来るの?
仕事はシャルルが何とでも出来るんだった。シャルルは自分のジャケットを脱ぎ捨てると次に私のブラウスのボタンに手を掛けた。一つ、また一つと露わになっていく胸元…官能を誘うかのような手つきにドキドキが止まらない。
「人が来ちゃうわ…。」
「心配ない。誰も入るなと伝えてある。
もう静かにして…。」
耳元で囁きながら首筋に口づけを落としていく。シャルルの唇が鎖骨に赤い華を
散らし始める。
ブラウスのボタンは全て解かれシャルルの繊細な指先が私を包み込む。
「あっ…」
思わず漏れてしまった声にシャルルが反応して私の両頬を手で包み込むと私の瞳を覗き込む。
「マリナ…オレだけを見ていて。
誰よりもだ…。」
つづく
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みなさん、こんにちは!
いつも読んで頂いてありがとうございますこんなシーンで終わりにしちゃった(笑)次回は…。
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シャルルが大好きな気持ちをぶちまけていって下さいね(≧∇≦)