きらのブログ

まんが家マリナシリーズの二次創作サイトです。

心をこめて13 J-side

マリナさんがいつもなら帰る時間になっても別邸から戻って来ない。
あと数分待って戻らなかったら私自身が足を運ばなければいけないと思っていた。

私はシャルルとWeb電話をした後にミシェルの警護レベルを上げる為にSPを手配していた。今回は敷地内での警護なので屈強な男では不自然になってしまうため、アニーと言う女性を選んだ。

そのアニーからマリナさんがミシェルとディナーの後、別邸に泊まる話が出ていることを知り慌てた。まさかミシェルとマリナさんがそこまで親しくなるとは…。いや、マリナさんの性格上、想定内ではあったが時期尚早だった。

今回の事はマリナさんから仕事をした報酬としてある物を頼まれていた。シャルルへの贈り物。ずっと二人の事を見てきた分、余計に私は心の底から歓喜していた。すでに手配も済ませてあったのでメイドの仕事も打ち切りにしても良かった。しかし私は働いてもらう事は目的ではなかった。

折角なのでマリナさんに学ぶ機会を作ったみた。これから先アルディ夫人となるにあたって身に付けなくてはならない事は沢山あった。知識、教養、社交マナー、作法、歴史…。そしてシャルルの婚約者である自覚。

私はミシェルに釘を刺すためと、マリナさんを帰宅させる為に別邸へ行く段取りを進めていた。メイドたち数名にはマリナさんが私と行き違い、帰宅した場合の対応を指示し私自身も執務を中断して別邸へ向かう支度をするために執事に手配をしていた。
アルディ家は遅い時間ではあったが慌ただしかった。そこへマリナさんをアニーが送り届けてきた。私が向かう事なく帰宅したことに胸を撫で下ろすと同時にマリナさんと話をしなければいけないと思案していた。今夜はこのままで明日、出掛ける時に注意しようと思って私はひとまず帰宅の準備をしていた。



何の連絡もなくアルディ家へシャルルがジェットで帰宅した。今日は学会の発表の後は予定を入れてなかったので戻ってきたのかもしれない。
二週間も屋敷を開ける予定を入れた事を責められそうだわ。