「マルグリット島は譲渡できない」 奴らが部屋を出て行くのを見届けてオレはそう切り出した。 アネットは頬をこわばらせ、息を呑んだ。 目にはうっすらと涙を浮かばせ、それを隠すように何度も瞳を瞬かせた。 「やだ、私ったら」 アネットは慌てて涙を拭うと…
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